不動産売却コラム

FP's Column
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代表 小日向 邦夫
執筆者小日向 邦夫 一般社団法人住宅購入支援協会代表理事/住宅購入カウンセラー/ファイナンシャルプランナー

大学卒業後、東証1部上場の住宅会社専門のコンサルタント会社に就職。在職中にファイナンシャルプランナー資格を取得。30歳で独立系のファイナンシャルプランナーとして独立。

不動産の売却、どこからスタート?最初の3ステップとは

「家を売りたいけれど、何から手をつけていいか分からない…」
不動産の売却は、多くの人にとって初めての経験です。専門的な言葉や複雑な手続きを前に、どこからスタートすれば良いのか戸惑ってしまうのも無理はありません。
しかし、ご安心ください。売却成功の鍵は、最初のステップを正しく踏み出すことにあります。今回は、不動産売却を考え始めたら、まず実践すべき「最初の3ステップ」を分かりやすく解説します。

 

ステップ1:自分を知る – 売却の「目的」と「現状」を明確にする

全ての土台となるのが、ご自身の状況を正確に把握することです。なぜ売りたいのか、いつまでに売りたいのか、そして売却する不動産が今どのような状態にあるのかを整理しましょう。

 

売却の目的を明確にする

  • なぜ売却するのですか?(例:住み替え、相続、資産整理、資金化)
  • 目的によって、優先すべきこと(売却価格、売却スピードなど)が変わってきます。例えば、「高く売りたい」のか、「早く現金化したい」のかで、その後の戦略が大きく異なります。

 

住宅ローンの残債を確認する

  • 住宅ローンが残っている場合、金融機関から送付される返済予定表や残高証明書で正確な残債額を確認しましょう。
  • 売却価格がローン残債を下回る「オーバーローン」の状態だと、自己資金で不足分を補う必要があります。事前に資金計画を立てるためにも、必須の確認事項です。

 

物件の基本情報を整理する

  • 購入時の売買契約書や権利証(登記識別情報通知書)、間取り図など、物件に関する書類を手元に準備しておきましょう。後の査定や契約手続きがスムーズに進みます。

 

ステップ2:相場を知る – 「いくらで売れそうか」を把握する

自分の状況が整理できたら、次に売却したい不動産が市場でどれくらいの価値があるのか、つまり「売却相場」を調べます。相場を知ることで、今後の資金計画が具体化し、不動産会社の査定額が妥当かどうかを判断する基準にもなります。

 

インターネットで調べる

  • 不動産ポータルサイト(SUUMO、HOME’Sなど)で、ご自身の物件と似たような条件(エリア、築年数、広さ、間取りなど)の物件がいくらで売りに出されているかを確認します。
  • 国土交通省の「不動産取引価格情報検索」や、土地の価格であれば「路線価」を調べることも参考になります。

 

簡易査定(机上査定)を依頼する

  • 複数の不動産会社に、物件情報だけで査定額を算出してもらう方法です。訪問査定の前に、おおよその価格感を知りたい場合に有効です。

 

ステップ3:パートナーを探す – 不動産会社に「訪問査定」を依頼する

おおよその相場を把握したら、いよいよ不動産会社にコンタクトを取ります。売却の成功は、信頼できるパートナー(不動産会社)を見つけられるかにかかっていると言っても過言ではありません。

 

複数の会社に訪問査定を依頼する

  • ステップ2で調べた相場観を基に、実際に物件を見てもらう「訪問査定」を依頼しましょう。
  •  訪問査定では、室内の状況や日当たり、周辺環境なども含めて、より精度の高い査定額を出してもらえます。

 

査定額の根拠と販売戦略を聞く

  • 単に高い査定額を提示する会社が良い会社とは限りません。「なぜその査定額になったのか」という具体的な根拠や、どのような販売活動をしてくれるのかという「販売戦略」を必ず確認しましょう。
  • 担当者の人柄や対応の丁寧さも重要な判断材料です。疑問や不安に真摯に答えてくれる、信頼できる担当者を見つけることが大切です。

 

まとめ

不動産売却の第一歩は、①自分を知り(現状把握)、②相場を知り(市場調査)、そして③パートナーを探す(不動産会社選び)という3つのステップで構成されています。
この初期段階でしっかりと情報を整理し、計画を立てることが、その後の売却活動をスムーズに進め、後悔のない取引を実現するための確実な道筋となります。まずはこの3ステップから、あなたの不動産売却をスタートさせてみてはいかがでしょうか。